みんなかなり陽気になり次の店であるカラオケへと向かうのであった


みんな意気揚々と向かってはいるが私はさらに落ち込んでしまった

カラオケが嫌いなのである

ただ単に歌が下手なのと流行の曲を知らないというのもあったが私自身バンドをやっているというのもあった

カラオケは自己満足の世界

バンドはチームワーク、一人一人が主役というのがあった

いまいち席に座り相手が歌を歌っている最中に歌本で曲を選ぶという行為が好きじゃなかった

歌を歌っても誰も聴いていないというのが耐えられないからだ


「副田くんはカラオケよく行くの?」

秋月以外の女性、参加者の明日香に聞かれた
「いや、カラオケいかないですね…」

「ホントに~、珍しいね!」

あまり会話になってはいなかったがお店に着くなり先ほどと同じようにバラバラに座った

秋月に目で合図をだし彼女はさり気なく緒方の脇に座った

緒方も気にならずに座っていた

「じゃあまず俺から行くね!」

そう言うと洋太が先陣を切った