高校生にもなり私は益山、メンキン、正也、勝谷、健児とは別の高校に通っていた


行きの電車では途中までは同じだったが乗換えの関係でみんなとは逆方向へ向かう


当の本人の高校生活はというとあまりおもしろいものとはいえなかった


極度の人見知りの為あまり友達と馴染めずにいた

彼らのいない高校生活は本当に退屈だった


唯一の救いは軽音楽部と彼女の「若菜」であった


私は軽音楽部があるという理由だけでこの通っている高校に入学したようなものだ


部活には同級生はおらず先輩達だけであった

そのなかでも宮川という音楽仲間の先輩とよく喋っていた

彼も私と同じく洋楽メインで聴くような人であった

学校帰りなんかもよく宮川の家に行きお互いの音楽話をするのであった

たまに宮川の彼女であるサクラも一緒に遊んでいた


夏の文化祭も彼とともに出場した

お互い好きなバンドであるOasis、Weezer、Rolling Stonesを演る事になった

私の学校は毎年ではなく二年に一回、文化祭をやる変わった学校だった