先生の言うことがきけないの?



学校を飛び出して、家に着くまでの記憶がない。


無我夢中で走っていたんだな。


晩御飯も食べず、ベッドの上でうずくまる。


壁に寄りかかり、電気のついていない暗い部屋でケータイの画面だけが少し光ったことを確認した。


…電話?


まさか


まさか


こんな日に、普通はかけてこないよね?


おそるおそる、電話の向こうにいる人物を確認する。


予感は的中していた。


-谷内先生-


ぽつんと表示されるその文字に、おもわずため息をつく。


今は…声聞きたくない。




ブーッ・・・



電源を切った。