朝起きたらいつものように君がいて。
ずっとこのままでいたいな。
そう思ってもできなくて。
毎日我慢してた。でも
君の笑顔が見れるなら、
いくらだって我慢する。

「夕凪?」
「なに?」

君は意味深そうな笑みを向けてきた。
なんか、その笑顔は不自然で、
なんだか怖くなってきた。

「ちょっと着いてきて。」

そう言って君はあたしに
アイマスクをさせる君。
視界は真っ暗なまま、
私は君に手をひかれ、
連れてかれるがままに歩いた。

そして、君は立ち止まって。

「とっていいよ。」

そんな優しい声が聞こえたから
あたしはソレをとったんだ。




「うそでしょ・・・。」



目の前には私が大好きな赤いバラの花と、
かわいらしいチャペル。
そして大好きな君がいた。

「夕凪・・・?」
「はぃ・・?」

私の心臓は、今にも飛び出しそうな
勢いだった。
私は、君を見つめてそっと
見つめた。






「結婚しよう」





君にはもう一人の君がいる。
私の知っている君は、
私があまり眼中になさそうな、
素っ気ない行動をするけど、
本当は私のことを分かってくれてる人。