サクラ

「あーあ、羨ましい!」

いけちーは、二人を――特に宏樹を――睨みつけて言った。


わたしは苦笑した。

「うちの高校、女子校なんだよね。あー、頑張って公立、受ければよかったかな?」


「まあまあ。いいじゃない」

わたしは、いけちーをなだめた。


「いいよな。友莉は共学で」


別に、そういう理由で選んだんじゃないんだけど……。


わたしは、内心困惑した。


気づくと、空はもうオレンジ色に染まっていた。