サクラ



上を向くと、見えたのはどこまでも青い空。

雲ひとつない、綺麗な空。


わたしは、歩いていた。

いつもの道を。宏樹と歩いた道を。


前の方に、人影が見えた。

すぐに宏樹だとわかった。


わたしは、走った。

長いスカートが邪魔だったけど、制服のまま駆けていった。


宏樹が足音に気づいて、振り向いた。


「遥菜!!」


宏樹がわたしを呼んだ。