サクラ

窓の外に視線を向けていたいけちーが、急に声を上げた。

「あっ!遥菜ちゃんだ」

「あ、ほんとだ」


同じクラスの遥菜ちゃんの後ろ姿が見えた。

隣に誰かいる。


「はるなちゃーーーーん!!!!」

いけちーが大声で、遥菜ちゃんを呼んだ。

遥菜ちゃんが振り返って、こっちに手を振ってくれた。

わたしといけちーも手を振る。


隣にいた誰かも、こっちを向いた。

「あ。宏樹じゃん……」

いけちーが呟いた。


遥菜ちゃんと宏樹は並んで歩いていった。