サクラ

卒業式が終わり、わたし達卒業生は、在校生の列の間を通って外に出る。

拍手で見送る在校生の中に、後輩の姿を見つけ、慌ただしく手紙を渡した。


外は相変わらずの雨で、昇降口の狭い屋根の下で、卒業生76マイナス1人が写真を撮っていた。


わたしも、何人かの友達と写真を撮った。


友莉ちゃんといけちーが泣きじゃくりながら抱きあっていた。


わたしは、傘をさして屋根の外に出た。

必死に宏樹を探したけど、もういなかった。


さよならくらい、言わせて欲しかった。


なんだかあっけない最後に、がっかりした。


あんなに、好きだったのに……。

これで終わり――。