サクラ

彼女は手紙を読んで、泣き出した。


「もう、フライングにもほどがあるよ」

わたしは、困惑しながらも、照れくさいような喜こびを感じた。

「だって、感動したんだもん……」

「えっ。そんな感動すること書いたっけ?」

「最後の一行っ」


最後の一行……。

――約束して!!“二人、一生友達でいる”と。――


あれ、雑誌に載ってたののパクりなんだよねっていうのは黙ってた。


「そろそろ戻るね!」

わたしは、自分ができる最高の笑みを残して、教室に戻った。