学校前の横断歩道にたどり着いた。

でも、生徒が一人も見当たらない。


――ヤバい。もしかして、遅刻!?


焦りながら下駄箱に行った。


いつもの癖で、宏樹の下駄箱を確認してしまう。

宏樹のスニーカーを見つけると、下駄箱全体を見渡す。

わたしが、クラスのビリだった。


壁の時計を見る。

8時13分。なんだ、セーフじゃん。

あと、2分で遅刻だった。