サクラ

《時》は、何も洗い流してくれない。

辛い思い出は、いつまでも辛い思い出のまま。

苦しみは、ずっと癒えない。



《時》の流れは俺を苦しめるだけ。


だったら……。

《時》よ、止まれ……。


明日なんて、永遠に来なくていい。


――もういいだろう?
  俺はどうして生きてるんだ?


俺の頬に、一筋の涙が伝った。