自分の部屋で、僕はもらったチョコレートの袋を開けた。 チョコレートの甘い、いい匂いが漂ってきた。 入っていたのは、手作りの生チョコだった。 一欠片を口に放り込む。 卒業式が終われば、もう会うことは無いだろう。 僕はN高、遥菜はS高に行く。 もともと二人共、T高を目指していたが、僕は学力が足りず志望校を下げた。 一方、遥菜は逆に、入試直前に志望校を1ランク上げた。 志望校を上げたにもかかわらず、遥菜はガッツリ合格した。 もう、別世界の人間だ。