サクラ


いつもの交差点が見えてきた。

ここで遥菜と別れる。


僕はそのまま直進し、遥菜は右に曲がる。



交差点に差しかかり、遥菜の進路がゆるく右に逸れた。


「じゃーね」

僕が慌てて言うと、遥菜は何も言わずに肯いた。


遥菜は僕に背を向けて、ずんずん歩いていった。



信号が青になるまで、後ろ姿を眺めていた。



一緒に帰れるのもあと2回。


卒業したら、もう二度と手の届かない存在になってしまう。