サクラ

遥菜はリュックを背負い直すと、スタスタと歩き始めた。


すかさず僕も追う。



「今夜は雨だね」

遥菜が唐突に言った。


「え、そうなの?」


――今朝の天気予報、何て言ってたっけ……?


「だって、雨の匂い、するじゃん」


「へ?雨の、ニオイ??」


遥菜はコクンと肯いた。


独特の感性に付いていくのは、なかなか大変だ。