今日は、3月13日。

卒業まで、あと4日。


わたし達は、別々の高校に行く。

こうして一緒にいられるのもあと少し。

メールも電話もできるのに、家だってそう遠くないのに、とても寂しかった。


沈黙に耐えられなくなった、いけちーが口を開いた。


「もうすぐだね……」

わたしは視線を窓のサンに落として、肯いた。


「彼氏できたら、メールしてね」

「ん。ぅえっ?」

いけちーが声をあげて笑った。