サクラ

「途中まで、一緒に帰って」

僕は、驚きのあまり、言葉が出なかった。

目をぱちくりさせることしかできなかった。


「……だめ?」

遥菜が悲しそうな目をして、僕を見上げる。


――そんな目で見ないでよ……。

「いっ、いいよ」


「やったぁ」

遥菜が極上の笑みを浮かべた。


――やったぁ?!


僕は、嬉しすぎて、死んでしまいそうだった。


あの遥菜が、今、自分の横にいる!!


もう、それは、奇跡だった。