サクラ


「帰ろっか」

いけちーが言った。

「うん!」


わたしは窓を閉めた。

かばんを持って、先に歩き出したいけちーの後を小走りに追う。


いけちーの右隣に並ぶ。


わたしより背の高い、いけちーの横顔を見上げる。



わたしたちを仲を引き裂く≪時≫。

≪時≫の流れは絶対に止められない。

徒に前へ、前へ進む。


でも、大丈夫。

≪時≫なんて、私達の友情には勝てないんだから。








――――いけちー。
    
    ずっと、ずっと、友達だよ。