初めて気付いた瞬間

「何やってんの?ぼーっとして。」

ふと周りを見ると残業組の社員たちが必死にパソコンに向かって文字を打っていた。
時計を見れば私が仕事を上がる7時が過ぎている。

「ご、ゴメン!考え事しててね。」
「まったく…ぼーっとするのはハーレムな時だけにしてよね。」

ちょ!!
楓がさらっと大きな声で言う。
それじゃぁ私が何か嫌な遊びでもしてる風に見えるじゃない!

「ちょっと!楓!冗談はよしてよ!。」
「ふふふーん!。」

笑顔で去っていく。
回りの社員さんは「またいつもの栗宮さん節だね。」と笑っていた。
楓は楓で、私を励ましてくれていたのかもしれない。

「お疲れ様でした!。」

と笑顔で私は室内を後にして楓を追いかけた。