初めて気付いた瞬間


嘘みたいな光景に、体が震える。
やっと動いた右手を扉から離すと、ガダン!っと音が鳴った。
二人の言いあっていた声がやむ。
もうここに居られない。


私は部屋へと駆けこんだ。
もう何も信じたくなくて。

「綾!!!綾!!!。」

後追いかけるように姉さんの声が聞こえた。







彼は戻って来なかった。