初めて気付いた瞬間

「お邪魔しまーす。」

付き合って半年ほど月日がたった時だった。
初めて彼を自分の家へと入れた。

「いらっしゃーーーい!。」

笑顔で迎えたのは私の姉。

「ね、姉さん!!恥ずかしいでしょ!!もう、大声出さないでよ!。」
「えぇ!だって綾が彼氏つれてくるなんて初めてじゃない!。楽しみにしてたのよ!姉として!。」
「嘘だ!絶対うそでしょ!?。」

廊下でがみがみ言いあう私達は、仲のいい双子で。

「お二人さん…。」

その場に居た彼が、ごほんと咳払いをして私達は口を止めた。




「ここが綾の部屋か。」
「…うん…汚いけど…。」

おずおずと部屋にあげると、彼は「綺麗じゃん。」と口に漏らしながら言った。

「なんか飲み物持ってくる!!。」
「おう、さんきゅ。」

私はそう言ってバクバクした心臓を抑え込んだ。

階段を下りて、リビングへ行くと出かける支度をした姉さんがいた。

「何してんの?。」
「ん?お邪魔しないようにでかけてくるのよー!。帰ってきたらなんか物音ならすから、私がいるときに変なことしてんじゃないよ!!。」
「し、しないよ!?。もう!いってらっしゃい!!!。」
「うん、いってくる。」

姉は意気揚々と家を出て行った。

飲み物を持って部屋に向かう。
彼はそこに座っていて、それを見て私はまた心臓のバクバクが止まらない。

「も、持ってきたよ。」
「さんきゅ。」

ぶっきらぼうに飲み物を手に取る。
飲むかと思うと、いきなり机にコップを置いて、私の持っていたトレーまで机に置いた。
そして両手を広げて、一言、

「充電。」

といって私を誘ったのだ。

そこからの記憶は曖昧だった。