「…ふーん、それで相変わらずハーレムなわけね。」
「ち、違うよ!?。」
今までのいきさつを話すと、飛びつくようににやにや笑った楓が言った。
「だって妬けるじゃなーい!。イケメンに囲まれてるなんて!一人くらい分けてよぉ!。」
「…理人君に言うよ。」
「ごめんなさい勘弁してくださいもうしません。」
平謝りする楓に私は笑いを隠せなかった。
「…でもさ、綾はそろそろ進んでもいいんじゃない?。」
「…何を?。」
楓がお昼を食べながら言った。
真剣なまなざしで私を見つめる楓。嘘も茶化しも一切なしの言葉。
「もう、お姉さんと比べることないんじゃないの?。」
「…。」
小さい時の記憶がよみがえっていく。
綺麗な姉さん。
可愛くて勉強も出来た姉さん。
みんなから慕われて居た姉さん。
そんな姉を持った妹の私。
