「じゃぁ私この辺で帰ります。」
私がそう言ったのはもう、夜も遅い時間だった。
明日も休みだが、これ以上遅くまで迷惑をかけるわけにはいかなかったからというのもある。
とはいっても翔さんはもう部屋に帰ってしまっていたし、聖君は大いびきをかいて寝ていた。
残っていたのは樹さんだけだった。
「…帰ってもいい。」
「わッ!!!?。」
そう考えていた時目の前には樹さんがいた。
「…どうして驚く。もう遅いし、ここまでひきとめて悪いね。」
「い、いえ…あの、これからもよろしくお願いします。」
戸惑った結果こんな言葉しか話せない私は馬鹿だ。
そんな私にも優しく彼は
「よろしくね。」
と右手を差し出してくれたので嬉しかった。
