…約三時間後。
特急で終えただけあり残る段ボール箱は5つ。
これなら明日の午後はゆっくり過ごせそうだ。
「その間に…お隣さんたちにご挨拶に行かないと…。」
ある程度形のできた私の部屋は、なんともシンプルな部屋になってしまった。
前の部屋は余計なものが散乱していただけあって、今ではすっきりさわやかな部屋になっている。
その時だった。
「…やめなさい!アンタ、引っ越してきた子女の子なんだよ。」
「いーじゃんむーちゃん!。挨拶挨拶!。」
「…!こ、こらっ!。」
玄関の外から騒がしい声が聞こえた。
一つの声は、大家さんの村谷さん…??
ピンポーン…。
インターホンが鳴って私は玄関に向かう。
そこには…。
「はじめまして!斎藤聖!。」
笑顔で私に手を振る人がいた。
