「おっはよ~。楠井!!」

見慣れた教室に入れば、友達が俺に挨拶をしてくる。


「おはよ。朝から元気だな。吉井。」


俺は、適当に返して席についた。


「んん?何、楠井は元気じゃねぇの??もしかして、例の幼なじみぃ?
進展ないから落ち込み中?かっわいそ。そら、落ち込むよなぁ。
俺は、毎日彼女と…。」

勝手な想像悪いが、俺は蒼と付き合ってるんだよ。


なんて言い返してやろうか。


「お前の彼女かわいそう…。毎日何してんだよ。」


「え!今、それ言うの!?朝から…。楠井のネタになるかわかんねぇけど…。聞きたいんだったら…毎日ね…」


うっとうしい。


吉井は、一人で突っ走るクセがある。


少しタレメで、俺より若干身長が高いやつ。


軽くあしらったつもりだったのに…。


「吉井。悪いが、蒼と付き合ってる。」


俺は、吉井の暴走を止めるために告白した。


それを聞いた吉井は、目をキラキラさせてる。


やっぱり言うんじゃなかった…