「羅刹・・・」


甘ーい声で私の名前を呼ぶ男


「なに?」

私は、その男に冷めた声でいう


「・・・」

この温度差が気に入らないのか彼は無言になる


「・・・こっちおいで?」

「・・・いいよ。もう帰るから」

私は、きっぱり断って、立ち上がる