2012年4月某日

私は、高橋南。晴れて中学三年生になった。なったのだ。
南こまるほど普通の中学三年生だ。仲良しの美保ともクラスは離れて南はぐるりと新しい教室を見渡した。

(はぁ...。よりによって美保がいなくてなんで桜がいるわけぇ?)

桜とは、中学一年のときクラスメートだった。桜はプライドが高く、仕切るタイプだった。南は桜が嫌いだった。桜の周りに良くいる子達も嫌いだった。よりによってその桜と周りの人々が同じクラスとは...。

「ついてないなー」思わず小声でいう。

廊下で聞き慣れた声が聞こえた。
「...でさぁ!アハハハハ...」
美保だった。美保は楽しそう。私はあまり仲良しの子が同じクラスにいないのだ。

(美保...。とりあえず静かな子達といよう。)

こうして南の新しい学校生活が始まった。