朝から、

キャッキャしてるわ。


「‥‥はよっ。」

と、スッと現れて素っ気なく挨拶すると‥‥

「あ~おはよー絢音!また、寝坊?」

と、言って近づいてくる。

「もー!寝癖付いてる!女の子何だから、寝癖くらい治しなよ!」

そう言って、ポケットから折りたたみコームを取り出しアタシの頭をとかしてくれる。


「‥‥先輩。ご飯食べたい。」

素っ気なくいう。

「あっ!ゴメン~。でも、絢音みたいなキレイな子に寝癖の1つや2つ、付いてると‥‥ドーモ気になるのよ!とかさせて!」

と、意味分かんない事を言う。


この先輩は毎朝こうなのだ。

ご飯を食べようとするアタシの前に現れては髪の毛を気にする。

先輩ご本人曰わく、

「ん~もぉーこのツルツルサラサラの髪が美し過ぎて‥‥毎日、触っていないと耐えられなーい!」

だ、そうだ。



髪の毛をそんなには気にしていなかったから、傷んでいようと関係なかったが‥‥

このシェアハウスに来てからというもの毎日髪の毛のケアをされる。

お陰でキレイに整いすぎている。


そして、そろそろ、髪を切ろうかな?なんて思ってるといつも、

こう言われる。