「雪乃はベッドを使ってね」


「えっ?」



聖夜さんの言葉に思わず声が出た。



「僕は、この辺で適当に寝るから……」


「あ、あの……私は……」


「ん?何?」


「私は、ここで……」


「それはダメだよ。女の子はね、体を冷やしたら良くないでしょ?だから雪乃はベッドを使いなさい」



命令口調の中にある優しさ。


思わず私の胸が高鳴った。