「キミの両親が捜索願を出したみたいだね」 「えっ?」 捜索願? 「高校生の娘が塾にも行かず連絡も取れなくて行方不明だもん。まぁ、普通の親なら心配するよね……」 聖夜さんはパソコンのキーボードを叩きながらそう言った。 「ついでに雪乃の写真を見せられて、この子を知らないか?だって。うちにいるのにね。警察もバカだよ……」 聖夜さんは再びクスクス笑った。 何だか犯罪を楽しんでるみたい。 彼は犯罪をゲームにしか思ってないのかもしれない。