「不潔な女の子は嫌われるよ?」



聖夜さんはそう言ってクスクス笑った。


シャワーを浴びるのが面倒とかではなく……。



「それとも、シャワーを浴びることが出来ない理由でもあるの?」



私は首を左右に振った。


犯罪者である彼を前にして、本当の理由なんて言えるはずもなく……。



「じゃあ、大丈夫だね。あっ!心配しないで?キミがシャワーを浴びてるときに何かしようとか考えてないから……」


「えっ?」



聖夜さんの言葉に思わず声が出てしまった。


何だか彼に心の中を見透かされてるようで怖い……。