手紙を読み終わった頃には、涙が溢れて止まらなくなっていた。
その涙がポタポタと落ちていき、便箋を濡らしていく。
「ママ?」
気が付くと、結が私の前にいて不思議そうな顔で私を見ていた。
「痛いの?」
そう言って頭を撫でてくれる結。
「ううん。ママね、嬉しくて泣いてるの」
そう言って結を抱き上げ、膝の上に乗せてギュッと抱きしめた。
結の小さな手が私の体に回り、結も私の体をギュッと抱きしめてくれる。
「読んだ?」
レイナさんの問い掛けにコクンと頷いて、便箋を封筒に入れて、それをカバンにしまった。
「帰ろっか?」
私はそう言って結を抱っこしたままベンチから立ち上がった。
結を下ろしてカバンを持つ。
来た時と同じように、結を真ん中に私とレイナさんは結の手を取った。



