聖夜さんの眠っているところは、田舎街の中にあるお寺。
周りには民家もなく、長い階段を上ったところに建っている。
結を真ん中に、私とレイナさんは結の手を繋いで階段をゆっくりゆっくり上っていった。
お寺に近付くにつれて、私の胸のドキドキが激しくなっていく。
「雪乃ちゃん?」
「はい」
「私も一緒に来て良かったの?」
「えっ?」
レイナさんの方を見る。
「雪乃ちゃんと結ちゃん、2人で来た方が良かったのかな?って……」
レイナさんはそう言って、少し寂しそうに笑った。
昨日、私がレイナさんに聖夜さんに会いに行こうと誘った。
快く行くと言ってくれたレイナさんだけど……。
「もし、結と2人で行こうと思ってたらレイナさんを誘わないですよ」
「雪乃ちゃん……」
「レイナさんが来てくれたら、聖夜さんも喜びますよ」
私はそう言って、レイナさんに笑顔を見せた。
「アキに何でレイナも来たの?って言われそうだけどね」
レイナさんはそう言ってクスリと笑った。
昨日、レイナさんに聖夜さんの本名の事も話した。
レイナさんは聖夜さんが逮捕されて、ニュースになった時に知ったみたいだった。
だけど、レイナさんは今でも聖夜さんをアキと呼び続けている。



