「俺は頼まれて、ここに来たんだ」 「頼まれて?」 誰に? じゃあ、その頼んだ人が手紙のお兄ちゃん? 「そう。その頼んだ人は君もよく知ってる人だよ」 「えっ?」 …………まさか。 私は目を見開き彼を見た。 「聖夜だよ」 彼は静かにそう言った。 「…………ッ!」 私は両手で口を押さえ、声にならない声を出した。 胸がドクンと跳ね上がり、目から涙がポロポロとこぼれ落ちていく。