その人は男性だとわかる。 この人が手紙のお兄ちゃん? でも後ろ姿から、それは聖夜さんじゃない。 聖夜さんがいるはずないのはわかっていた。 だけど、ほんの少しだけ期待していた。 私は教会の中に入り、男性に向かって、ゆっくり歩き出した。 男性がゆっくりと立ち上がり、こちらへ向く。 スーツを着た男性は容姿だけ見るとホストのよう。 聖夜さんに負けないくらいイケメンだ。 男性が私を見て軽く会釈をした。 …………って、あれ? この人……。 私、この人、知ってる。 記憶の糸を辿っていく。