その時、ネックレスと同じように宝物入れの底にあった1枚の紙が目に入って来た。


それを出す。


ルーズリーフを丁寧に折ってあって、それをゆっくりと開いていく……。



「…………ッ!」



声にならない声が出た。


紙を持った手が震える。



「雪乃?どうしたの?」


「えっ?」



お母さんに声をかけられ我に返る。



「なんか、ずっと難しい顔をしてたけど……」


「えっ?」



お母さんも結も私を心配そうな顔をして見ていた。



「な、何でもないよ。昔を思い出しただけ。ちょっとトイレに行って来るね」



私はその場に立ち、紙を持ったままリビングを出た。


トイレに入り、もう一度、その紙を見る。


そこには、こう書いてあった……。