中はシーンとしていて、何も反応ない。
車も自転車もあって、鍵が開いているからお母さんがいるのは間違いないんだけど……。
私は靴を脱いで玄関を上がると、リビングではなく自分の部屋へ行った。
ゆっくり階段を上がり、自分の部屋のドアを開ける。
あの日のまま。
あの日から何も変わってない部屋。
ここだけ時間が止まってるような感じ。
私はクローゼットからキャリーバッグを取り出す。
クローゼットの中にある衣装ケースから服を取り出して、ベッドの上に次々に置いていった。
ベッドの側に座り、服を畳みキャリーバッグの中に入れていく作業をしていた時……。
部屋のドアが開く音がした。



