秘密恋愛




診察が終わり、病院の帰り道。


私はレイナさんにお腹の子が女の子だったことを話した。


レイナさんは、なぜか私以上に喜んでいた。


そして、産まれたら絶対にピンクのフリフリの服を着せるんだと言っていた。



「女の子とわかれば、服を買いに行ったり、いろいろ揃えなきゃね」


「そうですね」



性別がわかってからベビー用品を買いに行こうとレイナさんと話していた。


性別がわかった今、これから徐々にベビー用品を買い揃えて行かなきゃいけない。



「これから見に行ってみる?」


「これから、ですか?」


「何か用事あるの?」


「実家に帰ろうかと……」


「えっ?」



レイナさんの顔から笑顔が消えた。


あの日から、お母さんとは連絡を取っていない。


お父さんとは連絡を取り合ってはいるけど。



「自分の部屋のものを整理しようと思って……」



あの日、必要なものだけ持って家を出た。


だから部屋はあの日のままだ。


安定期に入ったら、部屋のものを整理しようと思っていた。


それだけではなく、お母さんとちゃんと話をしたかったから。