電車に乗って、待ち合わせした駅に着いた。


駅を出たところでレイナさんと別れて、私は1人歩いて家に帰った。


玄関の前に立ち、深呼吸をする。


大丈夫だよ。


私はお腹に、そっと手を置いた。


ママがアナタを守ってあげるからね。


お腹に置いた手で、お腹を優しく撫でる。


そして、玄関を開けた。



「ただいま!」



ーーバタン


玄関の閉まる音が家の中に響いた。