「雪乃ちゃん?」


「はい……」



レイナさんが私をジッと見る。


聞かれることはわかってる。


だから、レイナさんは自分の家に私を連れて来たんだろう……。


もしレイナさんに全て話したら、どんな反応するのか。


妊娠が今は疑惑の段階であっても、殺人犯である聖夜さんとそういう行為をしたというのがわかってしまう。


軽蔑されるか、それとも……。



「私、もう何を聞いても驚かないから」


「えっ?」


「今、雪乃ちゃんがどういう状況かもわかってる」


「えっ?」


「でも雪乃ちゃんの口から話を聞きたいの」



レイナさんは私の目から自分の目を逸らすことなくそう言ってきた。


レイナさんはわかってたの?


私が妊娠してるかもしれないということを。



「…………レイナさん、私」



私もレイナさんの目を見て、ゆっくりと全てを話し始めた。