ランチが運ばれてきた。
パスタを3口ほど食べて、フォークを置いた。
「雪乃ちゃん?どうしたの?」
「お腹、いっぱいで……」
「体調が悪いの?」
「いえ……朝ご飯をたくさん食べちゃったから……」
そう言って、笑顔を見せたけど本当は体調が悪かった。
相変わらず体は怠い。
だけど我慢できないほどではなかった。
でも鉄板の上でジュージューと焼かれているステーキの匂いが鼻につき、それで吐き気が襲ってきた。
カバンからハンカチを出して口に持って行った。
「雪乃ちゃん?大丈夫?」
ステーキを切っていた手を止めて、心配そうな顔をして私を見るレイナさん。
「だ、大丈夫です……。気にしないで食べて下さい」
「でも……」
「ちょっとお手洗いに行って来ますね」
私はそう言って、席を立った。
カバンを持って、近くにいた店員さんにトイレの場所を聞いて、お店を出て駅地下のトイレに急いだ。



