学校から帰って来てからも体調が優れず、服を着替えてベッドで横になった。
目を閉じて、どれくらい経ったのか……。
寝ていても体の怠さは相変わらずで、吐き気で目が覚めた。
ヨロヨロしながらベッドから降りて、部屋を出る。
階段を降りた時、玄関にお母さんがいた。
「あ、雪乃?お母さん、買い物に行って来るけど、晩ご飯、何が食べたい?」
靴を履き終えたお母さんがそう聞いてきた。
「何でもいい、かな」
「何でもいいって、その答えが一番困るわ」
お母さんはそう言って苦笑いしていた。
「今日は卒業祝いのご馳走作るから、雪乃の好きなものを作ろうかな。あ、あとケーキも買って来なきゃね。お父さんも早く帰って来るみたいだし」
「うん。楽しみにしてる」
私は笑顔でそう言って、買い物に行くお母さんを見送った。



