秘密恋愛




新しい年が明け、1週間経った。



「雪乃?ちょっといいか?」



晩ご飯の用意を手伝っていた私に、お父さんが声をかけてきた。



「うん。何?」



私は水道の蛇口を捻り、洗い物をしていた手を止め、ダイニングテーブルの椅子に座っていたお父さんの方を向いた。



「こっちに来て?」


「うん」



タオルで手を拭いて、ダイニングテーブルの自分の椅子に座る。



「お母さんも、こっちに来てくれ」



キッチンでシチューをかき混ぜていたお母さんにも、お父さんは声をかけた。


お母さんはコンロの火を止めて、私と同じようにダイニングテーブルの自分の椅子に座る。