「ねぇ、雪乃?」
「ん?」
「キミを、解放、してあげる……」
「えっ?」
私は目を見開き聖夜さんを見た。
「もう、ゲームは終わりだよ。ゲームオーバーだ……。僕の負けだ」
そう言って聖夜さんはクスッと笑った。
「い、いや……」
「どうして?自由になれるんだよ?」
「いや……そんなの、いやだ……」
私は聖夜さんの腕を掴んで、縋るように泣きじゃくった。
いや……。
聖夜さんと離れたくない。
あれだけ欲しかった自由。
早く解放されたいと思っていたのに。
監禁されたままの状態でもいい。
殺人犯と被害者のままでもいい。
聖夜さんが私を好きじゃなくてもいい。
ずっと聖夜さんの側にいたい。
「雪乃、泣かないで?自由になれるんだから笑っていいんだよ?」
私は首を左右に振って泣いた。
離れたくないよ……。
聖夜さんと離れたくない。
何もかも失ってもいいから……。
だから……。



