秘密恋愛





「ゲホッ、ゲホッ!」



聖夜さんが咳をする。


その度に、口から真っ赤な血がダラダラと流れていく。


私は咄嗟にキッチンにかけてあったタオルを取り、聖夜さんの口元に持って行った。



「大丈夫、ですか?」



なんて聞いてみたけど、大丈夫なんかじゃないなんて一目でわかるくらい吐血してる。


そんな私の問いかけにも、力無く笑うだけの聖夜さん。


聖夜さんの今の状況が理解出来ない。


なぜ吐血してるのか……。


なぜ何も話してくれないのか……。


ただ、私に出来ることはタオルで止血することだけ。


タオルが真っ赤に染まっていく。


死んじゃう……。


聖夜さんが死んじゃう。