私は目を逸らすことなく、聖夜さんの目をジッと見ていた。 聖夜さんも私の目を見ている。 高熱が出た時のように、身体中に熱を帯び、顔が燃えるように熱い。 ドクン、ドクン、と、脈打っていた胸の鼓動は、だんだんと早さを増していく。 今の体勢が意味するもの。 経験のない私でもわかる。 聖夜さんと見つめ合って、どれくらい時間が経ったのか……。 聖夜さんの顔が私の顔にゆっくりと近付いてきて……。 私の唇に、聖夜さんの唇が重なった。