秘密恋愛




シャワーを浴びて部屋に戻って来たら、パソコンの前に座っていた聖夜さんは床に寝転がっていた。


ずっと雪の中にいて寝てないから疲れたのかな?


…………って、ん?


なんか聖夜さんの様子がおかしい。


ただの寝不足で床に寝転がってるだけだと思ってたけど……。


眉間にシワを寄せ苦しそうに目を閉じている聖夜さん。


それに吐く息も辛そうで……。



「聖夜、さん?」



私は聖夜さんの側に行き、声をかけた。


ゆっくり目を開ける聖夜さん。


だけど、とても辛そうだ。



「大丈夫、ですか?」


「えっ?何が?」


「とても辛そうだから……。調子、悪いんですか?」


「あぁ、大丈夫だよ」



聖夜さんはそう言ってニッコリと微笑んだ。


でも私から見ると、とても大丈夫そうには見えない。


私は聖夜さんのおでこに手を当てた。