「シャワー、浴びて来るね」
聖夜さんはそう言って、部屋を出てお風呂場に行った。
私の中の緊張感が一気に解れ、その場に倒れそうになった。
しばらくしてシャワーを浴びていた聖夜さんが部屋に戻って来た。
ボディソープの香りが鼻を掠め、濡れた髪が凄くセクシーで、見慣れているお風呂上がりの聖夜さんの姿を見て、胸がトクンと跳ね上がった。
「雪乃もシャワー浴びてないんでしょ?」
「はい……」
「浴びておいで?」
聖夜さんはそう言って、私の頭にポンと手を乗せると、いつもの定位置であるパソコンの前に座った。
頭に残る聖夜さんの手の感触。
それが更に胸をドキドキさせる。
私はその場から立つと、部屋を出てお風呂場に行った。



