秘密恋愛





「ねぇ、雪乃ちゃんって、将来の夢ってある?」


「えっ?」



さっきまで話していたことと全く違う話を振ってきたレイナさん。



「あ、いきなりゴメンね」



レイナさんはそう言ってクスリと笑った。



「いえ……」



将来の夢……。


小さい頃は、あれになりたいとか、これになりたいとか、いろいろあったけど……。


それは花屋だったりお菓子屋さんだったり。


あぁ、お姫様になりたいとか言ってた時もあったな。


今はどうだろう……。


目の前に迫っている大学受験で余裕もなく、ただ毎日学校に行って塾に行って、忙しくも平凡な日々が過ぎていくだけで……。


将来の夢なんて考えたことなかった。