「施設にいたのは本当、です……」
聖夜さんを庇いたい、聖夜さんが警察に捕まるのは嫌だ。
そんな思いで口から出た言葉。
前まで、早く家に帰りたくて解放されたいなんて思っていたのに……。
「えっ?」
レイナさんが驚いた顔をする。
「でも、今日テレビで……雪乃ちゃんの両親が……」
公開捜査にもなれば、マスコミは当然、自宅に行き両親に取材するだろう……。
あとは近所の人や学校にも。
だけど今はそんなこと考えていられなかった。
聖夜さんを庇いたい一心だった。
「両親は、私とは血が繋がってないんです……」
「どういうこと?」
「私、中学生の時に、今の両親に貰われたんです……養子縁組ってやつで……」
「えっ?」
聖夜さんのことを思うと、自分でも驚くほど口から嘘がポンポンと飛び出していく。



