再び、私の前にしゃがむ聖夜さん。
「どうしたの?そんな怯えた目をして……」
そう言った聖夜さんの目は笑っている。
「これで刺されると思ってるの?」
聖夜さんはハサミを見ながらそう言った。
まるで私の心の中を見透かされてるような言葉に、私の胸がさっきよりも大きく跳ね上がる。
「雪乃はバカだね。刺すわけないでしょ」
そう言った、聖夜さんは私の手を掴んだ。
聖夜さんの冷たい手。
背筋がゾクゾクする。
「雪乃の手、あったかいね」
聖夜さんはそう言って、私の手首に巻き付いていた結束バンドをハサミで切った。
手が自由になって、体を起こそうにも体が言うことを聞かない。



